碧の仮面でキュウコン内定キタああああああああああ!!!!!!!!!!
ロコンちゃん!アロコンちゃん!!待ってたよ!!!
……はい。いきなり荒ぶってすみません。
皆さんおはこんばんにちは。先月のポケモンデイでSVのDLC『ゼロの秘宝』が発表されましたね!
これに関しては絶対来ると思っていましたが、実際に発売決定が発表されるととっても嬉しくなりました!!
前編(碧の仮面)が秋、後編(藍の円盤)が冬に出る予定とのことなので、その間に過去作を進めていきたい……というか現在進行形で進めています。
ポケモンバンク・ポケムーバーがいつまで無償でサービスを継続してくれるか不明瞭な以上、ポケモンHOMEの過去作連動系実績を早めに達成しておきたいので……。
そのためSV発売前に記事を書いていたHGSS以外の未クリア過去作に関しては『HOMEの実績達成を優先したプレイング』で攻略を進めており、冒険レポートシリーズを書くにしても『せっかち冒険レポート○○編』といった簡易的なものになると思います。
(HGSSの振り返りも途中まで投稿済のジョウト編はともかくカントー編が駆け足気味になる可能性が高いです。)
ちなみに前編(碧の仮面)の舞台ことキタカミの里は東北がモデル説があるようですが、それが本当ならかなり久しぶりの国内モデルの舞台ってことになりますよね。
ただ、前編DLCは宝探しが始まった時点(ED未達成の状態)で開始出来るそうなので、パルデア地方から離れた位置にキタカミの里があるものなのかと考えてしまいます。
それに、ホウエン地方とカロス地方は泳いで行ける距離=位置関係がモデルと異なるという前例を考えると、キタカミの里はモデルこそ東北地方でも位置はカロス地方とパルデア地方の間の土地(現在は斜線で示されている北東エリア)という可能性も無きにしも非ず……?
ところでキタカミとかりんごが名産とか林間学校の舞台はAn属性かな?
あ、後編(藍の円盤)はED到達が開始条件なのでいつもの友達も交換留学に同伴してくれるよね!?って感じです。
ネモは生徒会長として、ペパーは単位のため、ボタンは理事長の指示……という理由ならブルーベリー学園との交換留学に参加できるでしょ!?というか『円盤』が後編DLCのキーポケモンならペパー先輩は関与しろ案件ですからね!?!?
……さて、今回はその『円盤』が謎を解くカギを握っているであろうパルデア地方の中心部・エリアゼロで繰り広げられる最終章『ザ・ホームウェイ』の振り返り後編となります。
後編DLC開始条件ともなるED到達の直前の物語、ゼロラボで主人公たちを待ち受ける衝撃の展開をお送り致します。
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【最深部で明かされる衝撃の真実】
開いたゼロラボの入り口から中に入ると、遠くの方で博士の姿を確認できます。
椅子に座って寝てるように見えますが……?
机の上の研究サンプルやホワイトボードの書き込みを調べつつ奥に進むと博士の声が響き……
……待ってこれどう見ても人間の挙動じゃなくない!?
スリープモードとかそんな機械じゃあるまいし……あれ、そういえばエリアゼロに突入してからの博士って何度か『機械的な敬語』で話しかけてきたような……。
そんな風にプレイヤーが思考回路をぐるぐるさせている傍ら、博士はもう一匹のコライドン/ミライドンをマスターボールに戻して彼(彼女?)が主人公の連れている個体より凶暴であることを教えます。
そして明かされる冒頭ムービーの真実。
あのムービー『今作のパケ伝が空を切り裂き雲を突き抜けパルデア地方を駆け巡るなんてカッコいい!』ってやつじゃなくて『縄張り争いに負けたコライドン/ミライドンが命からがら逃げ出し、どうにかかつての思い出の地(コサジの小道灯台)までは辿り着けたもののそこで力尽きた』様子だったの!?
もう二度と初見と同じ気持ちで冒頭ムービー見れないじゃん……。
ああそういえば一年ほど前にも似たような感覚味わったな……白くて可愛い雪ん子ローブかと思ったらやべー寒村の住民着だった某衣装とかね……。
で、主人公とプレイヤーが受けた衝撃はこれだけに留まらず。
……え?
今まで主人公に何度も接触してきた博士は本人じゃなくてAI?
本物の博士は既に事故で『いなくなって』る?
つまり、今までペパーに対して徹底的に他人行儀な態度を取っていたり、博士の研究成果を他人のものであるように語っていた理由は『本物の博士ではない』から……と。
ちなみに事故に関する情報は『第4観測ユニットで発生した』『オリジナルの博士はポケモンの力を見誤った』『身を挺してコライドン/ミライドンを守った』というもので、具体的にどのポケモンに致命傷を負わされたのかについては明かされていません。
エリアゼロでペパーのマフィティフに傷を負わせたポケモンもそうですが、特定のポケモンにヘイトが向かないよう敢えて襲撃者を不明瞭にしているように感じます。まあ、この辺りはDLC(特に後編)で明かされるかもしれませんが……。
そして、校長室で主人公と初めて話した時点で既に博士はAIだったと明かすと、この場所に主人公を呼んだ理由を話します。
タイムマシンを止める?博士がエリアゼロに古代/未来のポケモンを転移するために研究していた装置を『博士を元に作られたAI』は止めたがっているんですか……?
『質問はエレベーターで聞こう』と言われたのでここで博士AIとの会話は一旦終了。
ただ、エレベーターへの移動は自動的に行われないので博士AIに合流する前にあちこち調べてみましょう。
ポケスペだとボールの開閉スイッチを壊して物理的にボールロックなんて展開がありましたが、ゲームで『そもそも相手にポケモンを繰り出させない』戦法を取った敵はまだ出てきてないですよね。
そして一番注目すべきはこちらの写真。ホワイトボードをズームして明るさを調整すると写真の中身がしっかり読み取れます。
この『少年とオラチフの写真』が灯台研究所の写真立てから抜き取られた中身なら良いんですが、ここにある写真は二枚ともフレームに収納されているように見えるんですよね……。やはり写真立ての中身はペパーがコンロで……?
他にも調べられる内容はありますが、主人公視点だとよく分からない研究の跡という感じでした。
というわけで、探索を切り上げてエレベーターの中へ。
博士AIが答えてくれる質問はこの三つ+追加の一つの計四つです。
博士AIは台詞回しこそほぼ同じですが、仕草や表情の違いで『オリジナルの人間が別である』ことを突き付けてくる印象がありました。この場面だと白衣のポケットに突っ込んでいる手がオーリムAIだと左、フトゥーAIだと右になっていますね。
あと頑張ればここで博士の身長推測できそう。主人公は約150cmらしいので。
▶AIって何?
「AIとは人工的に作られた知能のこと
ワタシ/ボクの考えや行動はすべてオリジナルの博士の知識、思い出をベースにコンピューターが計算している
その演算が博士ソックリに作られたこの機械の体を動かしているのだ
これほど高度なAI技術は今の科学技術では実現不可能だが、ゼロラボに搭載された結晶体がそれを実現可能にしている
だから、ワタシ/ボクはこの施設から出ることができないのだ」
この質問の回答中に見られるそれぞれの博士AI固有の仕草はオーリムAIだと『右手で眉間の付近に触れる』、フトゥーAIだと『左手で顎の付近に触れる』ものになります。
テラスタルの結晶は機械の性能も上昇させる件についてはゼロラボ到着時に博士が言ってましたね。
▶本物の博士は?
「先ほども説明したが、すでにオリジナルの博士は存在しない
ユニットの事故で肉体が損傷し、生命活動を維持できなくなったのだ
彼女/彼の息子、ペパーにとっては受け入れがたい事実だろうな
現在はオリジナルに代わってこのワタシ/ボク、オーリムAI/フトゥーAIが管理者としてゼロラボを維持している」
エレベーターに乗る前は『いなくなった』と曖昧な言い回しをしてたけど『生命活動を維持できなくなった』=死ってことじゃないですかあああああ!!!!!
でも第4観測ユニットに血痕とか無かったような……流石に全年齢対象のゲームで血痕の描写は無理か。あとオリジナル博士の遺体は何処へ……まさか『人間の質量だと戻ってこれない』証明はこれで……?イヤマサカソンナコト
あ、この質問の回答中はそれぞれの博士AI固有の仕草は見られませんでした。
▶タイムマシンとは?
「タイムマシンとはオリジナルの博士とワタシ/ボクがふたりで開発した装置
モンスターボールを転送し、異なる時間軸のポケモンを捕まえて現代へと呼びだすことができる
オーリム/フトゥー博士は生前、別の時代のポケモン……とりわけ古代/未来のポケモンに熱心だった
今このときも自動的に古代/未来からポケモンを呼びだし続けているよ」
生前(察し)
ところでロック解除道中の台詞的にペパーは『母ちゃん/父ちゃんがずっとタイムマシンの研究をしていた』ことを知っているようですが、博士AIは『タイムマシンはオリジナル博士とAI博士が二人で開発した』と語っているんですよね。
でもペパーは本物博士の死去もAI博士の存在も知らされていないようなので、博士AIはオリジナル博士がコライドン/ミライドンを連れて灯台研究所から去った後に作られ、そこからオリジナルとAIの二人でタイムマシンの研究開発を一気に進めたといった感じなのでしょうか。
この質問の回答中に見られるそれぞれの博士AI固有の仕草はオーリムAIだと『右手を動かし左手は白衣のポケットに突っ込んだまま』、フトゥーAIだと『左手を動かし右手は白衣のポケットに突っ込んだまま』になります。
そしてこれら三つのやり取りを終えると四つ目の選択肢が登場。これがエレベーター内部で聞ける最後の質問です。
▶あなたの目的は?
「……オリジナルの博士は古代/未来のポケモンと今のポケモンがなかよく生きる世界を夢見ていた
だが、はるか古代/未来の原始的かつ根源たる/進化の果て未知なる力はあまりにも強暴/強大すぎる……
彼らの生命力は現代の生態系を壊してしまうのだ
オリジナルはそれも自然のひとつの形だと言っていたがね
今はエリアゼロにはりめぐらせているバリアで古代/未来のポケモンがパルデアに出ていかないよう制御しているが……
イダイナキバ/テツノワダチのようにバリアを突破するポケモンも現れた
彼らはいずれエリアゼロという箱庭を飛び出し、パルデア地方にはびこるだろう
そうなればパルデアの豊かな生態系は破壊されてしまう
博士のコピーとして生み出されたワタシ/ボクだが、そのような惨劇が起きることを合理的とは思わない
……それを食い止めるためには博士が用意した最強のAIを倒す必要があるのだ
ハルト/アオイ、その力でワタシ/ボクの……博士の夢を破壊してくれ」
主人公への依頼がクッソ重いなこのAI!?
というか『博士のコピー』なのに『オリジナル博士』の意思に反した行動を取ろうとしてるのはどういうことだよ!?まさか、AIを作成してから事故で亡くなるまでの間にオリジナル博士の思考回路がかなりマッドな方向に舵を切ったと……?
あ、この質問の回答中に見られるそれぞれの博士AI固有の仕草はオーリムAIだと『右手で顔を覆う』、フトゥーAIだと『左手で顔を覆う』になります。
設定画で普段は喜怒哀楽がはっきりしていることが明かされたオーリム博士を元にしたAIがこのシーンだと主人公視点で表情が見えづらくなる仕草をして、逆に今までの会話の中でも表情変化が乏しめだったフトゥー博士を元にしたAIは主人公視点で表情が隠れない仕草になるのが個人的に印象に残りました。まさかこのために主人公を博士AIの右側に立たせたのか……?
そして主人公の返答にまさかの分岐発生。
BWやレジェアルだと『夢の有無』に対する選択肢分岐がありましたが、SVでは『他者の夢の破壊の是非』に応えなきゃいけないのか……。
▶はい
こんなことで感謝されても嬉しくないです……。
▶いいえ
これにはシッポウ博物館前で主人公がライトストーン/ダークストーンを受け取ることを拒んだときのアデクさんを思い出しましたね……。
※該当のシーンはこちら
そして遂にエレベーターはゼロラボの最下層へ到着。
眩しく煌めく水晶に覆われた部屋の中にはテラスタルの力を使って作り上げられたタイムマシンが佇んでいました。
タイムマシンを止めるには博士のIDが搭載されたスカーレット/バイオレットブックが必要らしく、灯台研究所で博士が『研究所にあるスカーレット/バイオレットブックが最後の手伝いに必要なカギ』と言って主人公たちに持って来させた理由が判明。
ところでヘザーの著書って一般的に流通した書籍だったと思うんですが、市販の本(それも恐らく中古品)にキー化処理を施したってことですか博士?
そして、台座に博士ID搭載のスカーレット/バイオレットブックを置けばタイムマシンを停止できるものの、博士AIの意思がタイムマシン稼働に対する邪魔者を排除するプログラムに乗っ取られて主人公に襲い掛かるだけの戦闘ロボットに成り下がってしまうとのことです。
バトナージの終盤では『プログラムの書き換え』が主人公に味方する展開が描かれていましたが、SVはその逆を行くということですね……。
※バトナージの最終ミッションではイオリがトリオ・ザ・ヘルの仕組んだトラッププログラムを解除して主人公を先に行かせる場面がありました。詳細はこちら
そんな博士AIを乗っ取る戦闘プログラムは『パルデア地方のチャンピオンたちの戦闘を分析して作り上げた』もの。博士AI曰く『無敵のAI』らしいです。
オーリムAIは分かりやすい笑顔、フトゥーAIも眉の角度に注目すると穏やかな表情で『主人公が無敵の戦闘ロボットと成り果てたAIに勝利する』ことを信じてくれているようですが……。
……いつか博士がラスボスの本編がプレイしたいとは思っていましたが、まさかこんな形になるとは……。自分が想像していた『ラスボス博士』はウヒョってるレホール先生を更にマッドにした感じだったので、もっと清々しい気持ちでぶっ飛ばせると思ってたんですよね……。
……とはいえ、弱音を吐いている場合ではありません。
パルデアの生態系を守るため、博士AIが託した願いに応えるため、覚悟を決めて台座にスカーレット/バイオレットブックを差し込みます。
▶はい!!
【VS古代/未来、無敵のAIの夢を壊せ】
「……頼む ハルト/アオイ
どうか ワタシ/ボクを 倒してくれ」
「そして 私/僕の夢ヲ……
……阻ム者ニハ ゴ退室 イタダコウ!」
プログラムの乗っ取りを一人称の表記変更+カタカナで表現してくるのかああああ!!!!
というか乗っ取り後のAIの一人称が『漢字表記の私/僕』になっていますが、これって各観測ユニットの手記の筆者=オリジナル博士なら戦闘プログラムの台詞は『戦闘プログラムを組み込んだオリジナル博士の遺志』ってことでは!?
(そういや編集中にスクショを何度も見直してたら気付いたんですが、戦闘プログラムに切り替わった後の台詞で『阻む』だけは読み仮名がひらがな表記のままなんですよね。単に夢や退室と比べて難読漢字だからでしょうか?)
……というわけで、ここで戦闘プログラムに乗っ取られた状態のオーリムAI/フトゥーAIとのバトルに突入します。
博士AIの手持ちはここまでに遭遇した古代/未来のポケモンから土震のヌシを抜いた3種+新たに登場した3種のフルパーティーです。
《スカーレット🍊》
オーリムAIの手持ちはLv.66のチヲハウハネ、サケブシッポ、アラブルタケ、ハバタクカミ、スナノケガワ、Lv.67のトドロクツキです。
後述のフトゥーAIもそうですが、博士AIは切り札にテラスタルを切ってきません。パラドックス590族が切り札枠なのは共通していますが、テラスタルではなくブーストエナジーを使用してきます。
▶新たに登場した古代のポケモンたち
古代の初登場組はそれぞれウルガモス、レアコイル、ボーマンダに似たポケモンです。
オーカルチャーのトドロクツキの記事でメガシンカを示唆する記述がありましたが、トドロクツキは何処かメガボーマンダを彷彿とさせるデザインをしていますね。
そしてサケブシッポ、ハバタクカミに続く石進化ポケモンの進化前に似たポケモンがいるという。古代にはまだ進化石のエネルギーが存在しなかったんですかね……?
そもそも転移してきたポケモンがいたのは同じ世界線における『古代』なのかも謎ですが。
《バイオレット🍇》
フトゥーAIの手持ちはLv.66のテツノドクガ、テツノツツミ、テツノカイナ、テツノコウベ、テツノイバラ、Lv.67のテツノブジンです。
前述のオーリムAIもそうでしたが、博士AIは初手がウルガモスのパラドックスポケモンであることが共通しています。これでもしペパーの初手枠がウルガモスだったら……と考えると色んな意味でヨクバリスのおっちゃんには感謝しかないですね……。
▶新たに登場した未来のポケモンたち
未来の初登場組はウルガモス、バンギラス、エルレイド&サーナイトに似たポケモンです。ウルガモスはドンファンと同じく古代と未来の両方にパラドックスポケモンが存在するみたいですね。
ちなみに自分はテツノブジンのタイプが最後まで分からなくて混乱しました。エスパー持ちを確信したらゴースト技が等倍で『は!?』ってなりましたよ……。ED後に図鑑を確認したらフェアリー/かくとうで分かるかそんなもん!と思いました。
【過去を乗り越えるのは/未来を切り拓くのは、きっと今!】
博士AI(戦闘プログラムのすがた)に勝利すると古代/未来のポケモンと戦っていた友達が合流します。皆無事で良かった……!
タイムマシンを見て驚くボタン、主人公が一番強いの=博士AIを倒したことに即座に気付くネモとそれぞれが『らしい』反応をする中、ペパーは目の前の『親の形をした何か』に問いかけます。
(戦闘中もそうでしたが、この辺りもそれぞれの博士AIで仕草が違うんですよね。というかボールを持つ手から推測するにオーリム博士は右利き、フトゥー博士は左利きだったのでしょうか?)
(あと何故かこれ以降オーリムAIの瞳の色が本来のミントグリーンからブラウンに変わってるんですよね。フトゥーAIの瞳の色は特に変わった様子が無かったのですが……)
ペパーから『誰なんだよ』と問われた博士AI(?)はタイムマシンを止められたことに関する礼を述べ、オリジナルから引き継いだ記憶の中にあったであろう『知っている姿』から成長したペパーに向けて感慨深く語りかけます。
ああ……本物の博士じゃないのが残念だけど、これでようやく親子が歩み寄れるんだなって――――
――――は?
それまで無色透明だった部屋の水晶がスカーレットでは警戒心を増幅させる赤色に、バイオレットでは不気味さを加速させる紫色に変わり、淡々としたアナウンスが『楽園防衛プログラム』の発動を告げます。
しかもこのプログラム、先程の戦闘プログラムと違って博士AIですら把握していなかったもので……!?
そこに追加されるモンスターボールのロック宣言!
さっきゲームで『そもそも相手にポケモンを繰り出させない』戦法を取った敵はまだ出てきてないって書いたところだぞ!?
楽園防衛プログラムは博士AIの機体にテラスタルエネルギーを収束し始め、流石にこのプログラムは子供たちに対処出来ないと判断した博士AIは彼らに逃げるよう促します。
ここで伸ばす腕が(推定)利き手と逆なのが良い……。
あとこのシーン、オーリムAIの方がフトゥーAIより『瞳が結晶化に抗う描写』が若干長いんですよね。ここの変化は元となった博士の表情変化の分かりやすさの違いに基づくものなのでしょうか……?
だがその手はペパーに届かず、アナウンスは無慈悲にもオーリムAI/フトゥーAIが楽園防衛プログラムに上書きされたことを告げます。なんでだよぉ……。
そして遡ることパルデア冒険レポート②、この回で小さく『文字を速く読み取れること』自体はこの後で役に立ったと書いていたのですが、このとき書いた『この後』に相当するのがこの楽園防衛プログラム戦でした。
再び起動したタイムマシンの頂上で楽園防衛プログラムと化した博士AIが勝負を仕掛けてくるのですが、このときいつもの『○○が勝負をしかけてきた!』というメッセージが出る前に一瞬ノイズが入って『オーリムAI/フトゥーAIはこれ以上戦うつもりはない!』という文章が表示されるんですよね。
で、バイオレットをプレイしていた当時、ガチ初見の状態でノイズに混じる『これ以上戦うつもりはない!』に気付いてかなり動揺しました……。
慌ててその場でSwitchの遡り録画機能で動画を撮り、一瞬だけ見えた文章が自分の見間違いじゃないかどうか確認したぐらいです……。
そして、博士AIの思考回路を上書きした楽園防衛プログラムが繰り出すのはスカーレットだとコライドン、バイオレットだとミライドン。ゼロラボ上層部で博士AIが『主人公が連れている個体より凶暴』だと言っていた二匹目の彼(彼女?)です。
え、主人公側のポケモンが見当たらない?
出せねえんだよボールロックシステムのせいでな!!!!
ここの演出さり気なく主人公のパーティーの先頭ポケモンが入っているボールが反映されてるの細かくて好き。
ロックはボタンのハッキング能力を以てしても解除は不可能で、
この所業にペパーはご立腹。聞こえてますかオリジナル博士?
ちなみにこの画面でも一応『たたかう』などのコマンドを選択することは出来ますが、
・たたかう『ポケモンをくりだせないので戦うことができない……!』
・バッグ『ボールがロックされていて道具を使うことができない!』
・にげる『自分が逃げるとみんなが危ない……!』
というメッセージが表示されるだけで現状を打破するに至りません。
ここのメッセージの主人公の意思の強さが好きです。
では『ポケモン』コマンドだと……いつものパーティーメンバーは『たたかう』を選んだ時と同じメッセージが流れます。
ですが、戦闘に出せないはずなのに交代画面の下の方でずっと佇んでいたコライドン/ミライドンが選択できるようになっていて……!?
魂がここだよって叫んでる……!
ここで操作にジョイコンを使っていると振動でアピールしてくるんですよね!!
……そうだ。主人公が連れているコライドン/ミライドンは『博士に代わって面倒を見てほしい』と託されたポケモン。
つまり、コライドン/ミライドンのモンスターボールはロックシステムの対象外だ!
いつかの時代で対峙した商人のように……コライドン/ミライドン、打破せよ!!
主人公と友達が見守る中、頷いたコライドン/ミライドンは遂にバトルフォルムを取り戻します。
そして楽園の守護竜戦に突入!
ここの戦闘は間に挟まる友達の台詞を元に行動を選べば問題ありません。要するにイベントバトルです。つまり先の博士AI戦が実質ラストバトルとも言えるかもしれませんね。
1ターン目:ネモがバトルフォルムになれたコライドン/ミライドンを応援する
楽園の守護竜は主人公のコライドン/ミライドンに『ちょうはつ』を撃つ
2ターン目:ヤバそうな雰囲気を感じたボタンが『こらえて』と言う
ちなみにここは『こらえる』を選択しなくてもなつき耐えが発動するようです。
3ターン目:楽園の守護竜の攻撃を耐えたコライドン/ミライドンをペパーが褒め、声援を受けたコライドン/ミライドンは攻撃/特攻が二段階上昇する
楽園の守護竜は反動で動けない
4ターン目:このままだとまずいとネモが焦りを見せる傍ら、主人公のテラスタルオーブが光っていることにボタンが気付く
そこでペパーが主人公とコライドン/ミライドンに『テラスタルで決めちまえ!』と呼びかけ、コライドン/ミライドンの攻撃・防御・特攻・特防・素早さがそれぞれ一段階上昇する
というわけで、テラスタルでドラゴンタイプに変わった『テラバースト』で楽園の守護竜の弱点を突きましょう!
5ターン目:前のターンの『テラバースト』で倒しきれなかった場合、ボタンの声援で更に攻めに関する能力が一段階上昇する
バイオレットだと4ターン目の『テラバースト』で楽園の守護竜を倒せたのでボタンの声援を受けたミライドンの上昇する能力が確認出来なかったのですが、コライドンだと攻撃が一段階上昇したので3ターン目と同様にミライドンなら特攻が一段階上昇したのではないかと思います。
あと、この台詞でスターダスト★ストリート中のコライドン/ミライドンがボタンに懐いてたのは『いじめられっ子同士のシンパシー』だったと確信しました。
そして、4ターン目もしくは5ターン目で楽園の守護竜に勝利すると相手のコライドン/ミライドン……ではなく、テラスタルエネルギーが収束された博士AIの機体にテラスタル状態のポケモンが倒れたときと同じような結晶の割れる演出が入り、バトルが終了します。
ここで画面が白塗りになるのは博士(の残留思念)視点で『目の前がまっしろになった』ってことですかね……。
【新たな旅立ちと皆の帰り道】
楽園防衛プログラムに勝利すると本来の博士AIの思考回路が復帰し、オリジナル博士の最終手段すら退けた主人公たちの活躍を賞賛します。
そして『どれほど辛い過去があった/苦しい未来が待っていたとしても、キミたちなら自分が選んだ道を胸をはって進んでいけるだろう』と四人と一匹に語る博士AIは『自分がいる限りタイムマシンは止まらない』『自分自身がマシンを復旧するシステムの一部になっている』ことを告げました。
それらの事実を告げられたペパーはこの反応。
ただでさえ本物の親は既に亡くなっている+親を模したAIが造られている+親の遺した様々なシステムが親友たちを危機的な状況に追い込むと受け入れるまでに時間を有しそうな内容を立て続けに突き付けられているのに……。
そんなペパーに博士AIは一言『すまないな』と謝ったあと、『自分もキミたちのように何ものにも縛られず自分だけの宝物を見つけたい』とタイムマシンで夢にまで見た古代/未来の世界へと旅立つ決意を口にします。
これはタイムマシンを停止するだけでなく、博士AI自身の『古代/未来の世界をこの目で見てみたくてたまらない』という冒険に対する胸の高鳴りがありました。
唯一の懸念点はエレベーターで話していた『自分の機体はテラスタル結晶の力が可能とした高度なAI技術で出来ているからゼロラボから出ることができない』という件ですが……。
また、このとき博士AIはボタンの『仲間を想い徒党を組む』、ネモの『強さを求めて戦いの中に身をゆだねる』、ペパーの『大事なものを守るため大きな敵に立ち向かう』、主人公の『捕まえて戦って自分だけの宝物を探す』、コライドン/ミライドンの『その翼で大空を翔けまわる』自由さが羨ましいとも語っていました。
そして、最後に博士AIはペパーに向けて今までの謝罪と『キミの母親/父親はキミのことを本当に愛していた』ということを告げ、
自由な冒険者たちに『よい旅を!』と言い、大好きな本を片手に夢見た世界へと旅立っていきました。
ここはどちらの博士AIでも『左手を振って右手は本を持っている』んですよね。
最後の最後で動作が一致するのなんかいいな……。
……さて、博士AIが夢見た時代へと旅立ち、現代に残された子供たちはと言いますと。
ペパーはまだ現実を上手く受け止めきれておらず、言葉もまとまっていない様子。そりゃそうなるよ……。
その後、ネモの言葉をきっかけに友達が主人公とコライドン/ミライドンの頑張りを褒め、
ボタンが博士はきっと古代/未来で楽しく冒険してるよとペパーを励まし、
ネモの問いかけに応える形で皆は自分たちの家に帰ることとなりました。
……そう。だって『帰る』って大事なことですから!!
そしてこの数日後ゲロゲロ走る羽目になるとは思わなかった。
青空の下に出てきてもまだ俯き気味な皆の前で真っ先に声を上げたのはネモ。
本当、最終ルート道中はずっと君のブレない明るさに励まされてきたよ……。ありがとねネモちゃん。
返事を言い淀むペパーに対し、ボタンは買い食いを提案。
ここで即座にノってくれるところが好きだよボタンちゃん。
この案に主人公も賛成したようで、彼/彼女は先に歩き出した二人を追いかけます。
主人公の台詞は描かれていませんが、ここで『ボク/わたしも乗った!』みたいなことを言いながら走っていったのでしょうか。
そんな風に走り出した主人公に手を伸ばすペパーの背中を押したのはコライドン/ミライドン
エリアゼロ降下時は率先してコライドン/ミライドンを激励したペパーが帰りはコライドン/ミライドンに励まされる構図が激エモですね……!
そして、横一列に並んだ四人と一匹は舗装された道から外れ、買い食いの帰り道を歩き出します。
やがて初代の実家のテレビで流れている映画を彷彿とさせる構図がフェードアウトしていき、発売前からゲーム内で使用されることが告知されていたエド・シーラン氏の楽曲『Celestial』と共にエンドロールが流れ始めました。
――――Thank you, treasured friends!
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
……以上でSVのメインストーリーの振り返りは完走です!!!
いや本当、3つのルートをクリアした先で真ルートが始まる予想は発売前からしていましたが、まさかこれほどまでに惹き込まれる物語だったとは思いませんでしたよ……!
これまでに
チャンピオンロードロードは『ネモの宝物になる物語』
スターダスト★ストリートは『ボタンの宝物を守る物語』
レジェンドルートは『ペパーの宝物を救う物語』
という印象を受けたと書いていましたが、
ザ・ホームウェイは『コライドン/ミライドンが伝説を創る物語』と『オーリム/フトゥーが宝物を探しに行く物語』であり、
全ての道をまとめたポケモンSVは『ハルト/アオイが宝物を見つける物語』だったのではないかと思いました。
あと、エンドロールの最後が四人と一匹の集合写真で締め括られていた点ではNewポケスナを思い出しました。ところでこれを含めた随所の記念写真やエンドロールを見直せる機能の追加はまだですかね……?
全員が子供な分レンティル調査隊ほどの疑似家族感はありませんが、パルデア組もHOME,SWEET FRIENDSHIPが似合うグループだと思うんですよね。あとは①で触れたゲロゲロとか旅立ちのコンパスとか……。
話は変わって、AIを作った頃からよりマッドな方向に思考が陥ってしまったオリジナル博士は『遥か遠い時代のことしか見ていなかったせいですぐ傍にあったはずの宝物を見落とし取りこぼしてしまった人』だと感じましたね……。
最期にコライドン/ミライドンを身を挺して守るだけの僅かな良心は残っていたようですが、何とも言えないやるせなさが残りました。
そんなオリジナル博士の生前の様子が伺える各観測ユニットの手記の内容に触れて今回は締めさせて頂きます。
【オマケ📘各観測ユニットに置かれた手記の内容】
《📖第1観測ユニット・左》
仮称■■■の 存在が 影響して
エネルギーが 結晶化していると 判明した
六角形が 多層的に 組み込まれた
■■■の 殻の構造が 要因と 考える
テラスタルに関わる謎の存在が示唆されます。
手記でも名前が滲んでるのが怖いよ……。クトゥルフ神話の邪神じゃあるまいし……。
《📖第1観測ユニット・右》
テラスタルオーブ プロトタイプを 発明
企業から 研究資金を 融資されたので
コサジタウンの灯台に 研究室を 作った
ゆくゆくは 大穴に 戻り
結晶体の研究を 再開したい
企業って何処のなんて会社ですか!?これDLCで出てきますか!?
《📖第2観測ユニット・左》
凍結された テラ計画が 再始動
今月から ゼロラボに 拠点を移す
昔より 研究員は 減ったが 問題ない
結晶体の影響が 大きく
実験結果が 安定しない
ここで人員減少をもう少し問題視していれば違う未来があったんですかね……?
《📖第2観測ユニット・右》
結晶体の力は 強大だ
企業は 不安定さを 怖がったが
このエネルギーを 利用すれば
不可能だった研究に 着手できる
やっと 楽園を 作れる
ここで初めて『楽園』という表現が登場。
『不可能だった研究』はタイムマシンのことでしょうか……?
《📘第3観測ユニット・左》
この手記だけは閉じている・机ではなく椅子の上に置いてある・栞らしきものが挟まれているとかなり異質な扱いを受けています。
1号に 続いて 古代/未来のポケモンの
転移に 続々と 成功している
あの本が 現実となる時は 近い
この楽園で 3人が
幸せに 暮らせるよう 努力せねば
『3人』が指すのは博士とペパーと……あと一人誰なんですか!?博士の配偶者!?
《📖第3観測ユニット・右》
タイムマシンの研究 偉大なる功績
古代/未来から ポケモンの転移に 成功
コライドン/ミライドンと 命名した
なんと! 新しい宝にも 恵まれた
いいことは 続けて 起こるものだ
主人公に託されたコライドン/ミライドンに関するエピソードです。
というかこの時点ではめちゃくちゃ幸せそうなんですよね、博士……。
《📖第4観測ユニット・左》
人が 足りない 時間が 足りない
あの人も 子供が 生まれて 去った
新たな人間を 招いても すぐには
信用できないし 使い物にならない
自分が もう1人 いればいいのに
さっきまでの幸せはどこ行った!?
ちなみに『あの人も子供が生まれて去った』の部分は英語版だと『あの人』を指す主語がスカーレットだとMan、バイオレットだとWomanで『子供』はBoyと日本語版以上に直接的な表現になっているそうです。あの人=博士の配偶者なの確定じゃないですか……。
《📖第4観測ユニット・右》
研究者を 1人増やし 効率が 2倍に
私/僕と同じ 知識と技術を 持っている
少し 合理的すぎるが 申し分ない
もう1匹 コライドン/ミライドンの転移に 成功
2号は とても 気性が 荒い
博士AIは人間不信を拗らせて狂い始めた博士によって作られた人手でした。
……こうして考えると博士AIはずっとオリジナル博士に都合のいいように使われ続けた存在だったんですね。そんな博士AIが最後に『自分自身の夢』を見つけて旅立てたのは良かったことだと思います。
でもペパーに対する接し方はいくら『オリジナルの博士ではないから』といってもアレだったと思いますよ!
ところで仮称■■■はスカーレット/バイオレットブックに記載されている■盤のポ■■ン?とイコールで結びつく存在だと思われますが、果たしてこの謎に満ちた存在がDLC後編・藍の円盤に登場するテラパゴスなのでしょうか……?
というか仮にテラパゴスだとしたら何故交換留学先のブルーベリー学園に……?
次回はED後ストーリー編となります!
パルデアを救った主人公に待ち受ける物語とは一体……?
※但しその前に過去作せっかちプレイ振り返りレポートが挟まれるかもしれません。
ではでは!
| ・∇・)ノシ♪