星色気まぐれゲーム日誌

ゲーム(主にポケモン)の進捗と感想をまとめたプレイ日記です。

アローラ冒険レポート番外編①ウルトラビルディングについて

皆さんアローラ🌺🌴

 

アローラ冒険レポートとしては久しぶりの更新です。

といっても、アローラの冒険は既にエンディング後イベントまでプレイ済ですので、今後SM/USUMの記事は『4タイトル縦断アローラ冒険レポート』シリーズの『番外編』という形で投稿していくことに致しました。

 

今回はその記念すべき(?)アローラ冒険レポート番外編の1回目となります!

 

番外編①で取り上げるのは、以前、近況報告の記事で『ウルトラビルディングについては色々考えてさせられたので、(既に考察先駆者が多数おられるのでn番煎じ覚悟ですが)後日感想・考察記事を書けたらいいな』と話していたアレです。

 

hoshi-dachi3.hatenadiary.jp

 

というわけで、n番煎じ覚悟のウルトラビルディング感想&考察、はっじまっるよー| ・∇・)ノ♪ 

 

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まずは単純に到達までの感想です。

いやマジで白のオーラ発生ホールって幻かと思いましたよ!?

だってコウタくんもコウミちゃんもウルトラホールでゲット出来る過去作の伝説・準伝説をほぼ全部ゲットした状態になってようやく白オーラホールが出現しましたからね!?

ソシャゲていうと最高レアぐらいの出現率だと思いますよアレ……。

 

そんなこんなで初めてウルトラビルディングに到達したときの一枚がこちら。

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ソシャゲで狙った最高レアを引くときぐらいに苦労したので、到達出来たときはめちゃくちゃ喜びました!!

(余談ですが、RR団イベクリア後にビッケさんから貰ったでかいきんのたま55個を換金した結果、ジャラセット・ラランセットを全て揃えることが出来ました!)

 

それでは、ここからはウルトラビルディング内部についてのお話といきます。

※ここから先の写真は、先にウルトラビルディングに到達したコウミちゃんが撮りそびれた部分を後からコウタくんが到達したときに撮って補った形になりますので、映っている主人公が混在します。ご了承ください。

 

この世界への入口である白いウルトラホールに飛び込むと、ウルトラホールの近くに防護服を着た人(以下、防護服さん)の存在が確認出来ます。

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上記の防護服さんの台詞の続きは、主人公の選択肢によってほんの少しだけ異なっていました。

 

▶はい

『あれ? よくみたら 生身だし

もしかして 別世界の 人?

まぁ せっかく 来たんだし

ゆっくり していってよ

いろいろ 散らかってるけどさ

外に 出たいなら

パイプを つたって どうぞ』

 

▶いいえ

『……え? 違う?

もしかして 別世界の 人?

まぁ せっかく 来たんだし

ゆっくり していってよ

いろいろ 散らかってるけどさ

外に 出たいなら

パイプを つたって どうぞ』

 

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画面がパイプのドアップになる親切設計。

 

ここでもう一度防護服さんに話し掛けると、以下の内容を聞くことが出来ます。

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どうやら、防護服さんと食いしん坊くん(アクジキング)以外の生物はこの世界から遠く離れた星へ逃げてしまったようです。

 

これ以上の情報はアクジキングを捕獲しない限り得られないため、防護服さんに教えてもらったパイプをつたって外へ出ます。

すると、BGMがガラリと変わり、目の前に広がったのは————

 

 

 

 

 

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————空は黄色く、建物は倒壊した『廃墟』でした。

 

奥にアクジキングの存在が確認出来たので、廃墟を調べつつアクジキングの目の前まで進んでいきます。

(※道中については後述致します。)

 

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最奥で食事中のアクジキングに話し掛けると、他のUBと同様に戦闘へ突入します。

ウルトラボールを投げてサクッと捕獲完了です。

 

アクジキングを捕獲してから防護服さんに話し掛けると、以下の会話が聞けます。

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SMのUBイベでのアクジキングは10年前の国際警察の話から分かるように『異世界の悪しき存在』として描かれていましたが、防護服さんの世界においてのアクジキングは『見届けてあげないと』と言われるだけあって『善き存在』なようです。

 

この会話以降、防護服さんから廃墟で調べたものについて聞くことが出来ます。

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アクジキングに ついて

アクジキング

……食いしん坊くんの ことかな?

ワタシが 生まれる ずっと 前から

この 星に 住んでいてね

ゴミでも 汚染物質でも

なんでも 食べちゃうんだ

でも 最近では 数が

減ってきて いるんだよ』

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各バージョンの図鑑説明文でも

サン『山を喰らい削り ビルを飲みこむ姿が報告された。ウルトラビーストの一種。』

ムーン『危険生物ビーストの一種。つねになにかを喰らっているようだが なぜかフンは未発見。』

ウルトラムーン『UBと呼ばれる未知の生命。常に腹をすかせているのか ずっとなにかを喰らっている。

と述べられている通りの性質が防護服さんの口からも聞けます。

 

ただ、防護服さんの『最近では数が減ってきている』という台詞に対し、ウルトラサンの図鑑説明文では『この世界では異質で危険だが 本来棲んでいる世界では普通に見かける生物らしい。』と記述されている点について若干の矛盾を感じますが……。

USUMのUBの図鑑説明文これ使い回しすぎ疑惑

 

▶水がでる 機械

『汚い 水を 綺麗にする

ろ過装置 だよ

でも パイプが 壊れてて

水が 漏れてるんだよね

水質は 安全レベル だから

飲んでも しばらくは 大丈夫だよ』

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飲んでも『しばらくは』大丈夫と言われるだけあって、見た目は綺麗です。

この世界に住む防護服さんの生活用水なのでしょうか。

『しばらく』という部分に若干の不安を感じる。

 

▶壊れかけた モニタ

『明るい ところに 置いておくと

映像と 音声が 流れるんだ

モニタでしか みたことないけど

あれが 青って 色なんだろうね』

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モニタから流れている音声は

『青い 海! 青い 空!

この先 ビーチサイド です!』

という内容でした。

 

この世界の空は前述の通り『黄色』で、アクジキングがこの世界に来た時期から考えても、防護服さんが生まれるずっと前に空から『青色』は失われていたのでしょうか。

防護服の部品(?)に水色のようなものは見えますが、実際は水色ではないのかもしれません。

 

▶この世界の 服

 『昔の 人は 服を 選ぶのに

毎日 悩んでた らしい

今は この スーツしか

選択肢が ないから ラクチンだね

生の 空気を 吸いすぎると

危険だし スーツは 手放せないよ

キミも 外での 呼吸は

ほどほどに したほうが いいね』

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ポスターには

『毎日が サマーセール!

おてごろ オシャレは こうでねぇと!』

と書かれています。

 

最初の選択肢で▶はいを選んだときに『よくみたら生身だし~』と言われたのは、どうやらそういう理由みたいですね。

生身の主人公は大丈夫なのか。

SM版で出てきた『Fall』の設定的にも、ウルトラスペースを行き来しまくってるUSUM主人公の体調面が心配です。

 

▶散らばった カード

『あの 小さな カードには 多くの

情報を 記録 できるんだ

世界中の いろんな データが

本棚 ひとつに 収まるんだよ

読み取る 機械が 壊れて 今は

なんの 役にも 立たないけどね……』

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『引越し届け』と聞くと、SM体験版の内容を思い出します。

SM体験版では冒頭で主人公(サン)が母親と一緒にハウオリ役所へ引越し届けを提出しに行くシーンがありました。

 

▶発電の ポスター

『あの ポスター 気づいた?

ガレキに 埋もれてたの 貼ってみたんだ

ワタシたちの おじいさん 世代が

ほとんど 燃やしちゃったから レアだよ

発電所の 話を すると

大人たちが 嫌な 顔 してたけど

ワタシは あの ポスター

明るい 感じが して 好きだよ』

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ポスターには

『安全 安心! みなさまの

暮らしを 照らす 発電です!』

と書かれています。

 

防護服さんの発言からして、恐らくポスターの発電所がこの世界を廃墟状態にした原因だと思われます。

ポスターをほとんど燃やしてしまったのが防護服さんのおじいさん世代な辺り、その世代が若かった頃に発電所で何かが起きてこうなってしまったのでしょうか。

 

ところで、『発電所』といえば主人公の世界にもウラウラ島の地熱発電所がありますが、地熱発電所はホテリ山にあるので少なくとも『ビルディング』と呼ばれる場所には存在していませんよね……?

 

▶かすれた 看板

『あの 看板は 他の ガレキより

古い 時代の 物らしいよ

サビの 状態が ひどいから

全部は 読み取れなくて 残念

金属にとって あまり よくない

環境に 設置してたのかな』

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看板の内容については後述します。

 

アクジキングの ごはん

『ガレキ とか 廃棄物 とか

どんなもの でも 食べちゃうんだ

食欲が すごいから 他の

星には 連れて 行けなかったんだ

……あ! 奥の 食いしん坊くんの

ごはんには あまり さわらない でね』

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食べ残しについては

『金属の 残骸に

土や セメントが 入り混じっている』

という情報が得られます。

 

……そりゃ触らない方がいいですよね。

 

そして『他の星には連れて行けなかった』と言われているあたり、やはりこの世界におけるアクジキングは『善き存在』なのでしょうね。

 

▶さようなら

『また どうぞ だよ』

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優しい。

 

また、防護服さんの世間話には登場しませんが、ウルトラビルディングの廃墟では以下の箇所を調べることで情報を得ることが出来ます。

 

★壊れた壁

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この後に『この街に なにが 起こったロ?』という台詞が続きます。

ウルトラビルディング内で唯一ロトム図鑑が反応する箇所です。

 

★赤色のガレキ

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……このガレキ、よく見ると柵のような形をしていますね。

それも、どこかで見覚えのある……そう……

 

 

 

 

 

……ハウオリシティで、イリマとドーブルがペンキを塗っていたあの柵です。

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この柵とガレキだけではありません。

ウルトラビルディングの廃墟には、ハウオリシティにあるものと酷似しているものが随所に見られました。

 

パイプをつたって外に出た先にあったこの柱らしきものは

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ハウオリシティの出入口にあるゲートによく似ています。

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横倒しになっている柱の模様が1番道路側(上)、2番道路側(下)にあるゲートの根元の模様と一致しておりますし、サーフボードの飾りも1番道路側から確認できるものと同じです。

 

この一部が欠けているオブジェクトは

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ハウオリシティの観光案内所の入り口に似たようなものがあります。

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ウルトラビルディングにあるものは右側が欠けていて分かりづらいですが、残っている左側のデザインを見比べると葉や雲の位置・背景の色が酷似しています。

(角度のせいか出入口ゲートより一致度が確認しづらいです。)

 

ロトム図鑑が反応する壊れた壁も

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観光案内所の横にあるポケファインダースポットの壁に似ています。

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というより、壁の色や上部の欠け方が同じです。

 

このシャツの様な絵が描かれている丸い看板は

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ブティックの看板と同じです。

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また、ウルトラビルディング側の看板の下に映っている青い垂れ幕のようなものは、形状と色からしてハウオリシティのブティックの窓のサンシェードだと思われます。

 

引越し届けのカードが散らばっていた場所の戸棚とその手前の欠けた半円型アーチは

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ハウオリ役所の戸棚と

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ハウオリシティの乗船所のアーチだと思われます。

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前述の通りハウオリ役所にはSM体験版で引越し届けを提出しているので、戸棚には引越し届けのカードが入っていると考えられます。

また、欠けた半円型アーチの下の方にあるものは乗船所のアーチの花が枯れたものでしょう。

ハウオリシティでは役所と乗船所の場所はここまで近くないので、アーチは(恐らく欠ける前に)移設されたものだと推測できます。

 

この特徴的な形の物体は

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マラサダショップの屋上にある通気口と同じ形をしています。

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(やはり柵はガレキと同じ形です。)

 

こちらの半分が色あせてしまった丸看板は

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マラサダショップの看板と同じです。

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色あせて半分しか見えなくなっても、ペロリームが描かれていることがわかります。

 

また、先程の写真で奥に映っていたもう一つの丸看板は

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形やハサミの柄がヘアサロンの看板と一致しています。

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よく見るとこちらは扉の形も同じです。

ただ、サンシェードの有無や扉周りの違いなども見られます。

役所の戸棚と乗船所のアーチの位置関係のように、全てがハウオリシティと同じというわけでもなさそうです。

 

更に、『壊れかけたモニタ』に映っている風景は2パターン確認できたのですが、

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浜辺や建物が映っている方(2枚目)がハウオリシティのビーチサイドエリアから見た風景と酷似しています。

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モニタの音声に『ビーチサイド』の単語も出てきているので、酷似どころか同じ風景であると確定してもいいかもしれません。

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また、映っている風景やモニタの縁の色・飾りに違いはありますが、『観光地を紹介するモニタ』なら観光案内所の中に存在します。

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そして、極めつけは『かすれた看板』に書かれていた内容です。

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……オ…役…

あ…た… …の なんで……る…

 

確実に見覚えのあるフレーズです。

更に、かすれて読めない部分の『』を一文字とすると————

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ハウ

の 街 なんで

 

……完全に文字数が一致しています。

 

また、看板の形や僅かに判別できるカラーリングも同じです。

 

これに加え、随所でも言われておりますが、パイプの外で流れているBGMは『ハウオリシティのBGMの逆再生にノイズを混ぜたもの』となっております。

 

このことから、既にある考察でも言われている通り、ウルトラビルディングは

『防護服さんのおじいさん世代が若かった頃、発電所で何かがあったことにより、他の星に逃げざるを得ないほど環境汚染が深刻化した並行世界のハウオリシティ

だと考えられます。

 

ですが、『ウルトラビルディング=並行世界のハウオリシティ』 だとして、疑問に思うのが『発電所』の存在です。

 

前にも述べていますが、主人公の世界にある『発電所』はウラウラ島の地熱発電所のみです。

ハウオリシティはメレメレ島の街ですし、そもそも主人公の世界のハウオリシティに『発電所』などありません。

 

では、何故ハウオリシティに発電所ができたのか、そして、アクジキングの存在、他の人たちが遠くの星へ逃げてしまった理由について、n番煎じ覚悟の考察をしていこうと思います。

 

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まずは、ハウオリシティに発電所が造られた経緯についての考察です。

 

ウルトラビルディングで防護服さんが貼った発電所のポスターには、前述の通り

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『安全 安心! みなさまの

暮らしを 照らす 発電です!』

と書かれています。

 

この宣伝文句からして、発電所は『みなさまの 暮らしを 照らす』便利な存在として建設されたものだと思われます。

 

そして、ハウオリシティで『便利』といえば、役所に居るこの男性の発言です。

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彼の台詞から、『ハウオリシティを人にもポケモンにも便利な街にしたい』という考えを持つ人物の存在が伺えます。

 

しかし、ここで疑問が生じます。

アローラ地方は試練・大試練の存在やカプへの信仰心からして、古き良き伝統と習慣を重んじる人が多い傾向にあります。

(そういった習慣についていけずにグレてしまった人たちの集まりがスカル団とも言えるでしょう。)

そして、カプの怒りを買ってしまったが故に破壊されてしまった『カプの村』や『ウラウラ島のスーパー・メガやす』の存在もあります。

 

幾ら『ハウオリシティを便利な街にしたい』とはいえ、アローラの人々がそう簡単に発電所の建設を許すのでしょうか。

『近代的で人間のための建設物を安易に建てることで、ウラウラ島のメガやすのようにカプの怒りを買って破壊されないのか?』と考える人もいるかもしれません。

また、ハウオリシティはアローラ地方で1番大きな街であり、観光都市の役目も担っているので、『発電所を建設することでハウオリシティの景観を損ねてしまうのではないか?』と考える人もいるかもしれません。

 

つまり、アローラ地方には『発電所の建設に否定的な意見を持つ人』が多いと考えられます。

そのような人々を説得させるには、どうすればいいのでしょうか。

 

反対意見を押し切って強引に建設を開始する?

そうなれば、建設反対の抗議活動で街は荒れるでしょう。

そして、人々で荒れ行く街を見た結果、守り神であるカプが元凶である発電所を破壊してしまうかもしれません。

 

では、そうならないためにはどうすればいいのか。

答えは単純です。

ハウオリシティにも発電所が必要な状況』に陥ればいいのです。

 

どうしてもハウオリシティに発電所が必要な状況にまでなってしまえば、発電所が無ければ便利な街にならないところまで来てしまえば、周りも自然と発電所の建設に賛成していくでしょう。

 

では、どうすれば『ハウオリシティにも発電所が必要な状況』となるのか。

これも答えは単純です。

ウラウラ島の地熱発電所だけではアローラ地方全体の電力供給が追い付かない状態』に陥ればいいのです。

 

ウラウラ島の地熱発電所だけではアローラ地方全体の電力供給が追い付かない

電力が足りなければ便利な街とは言えない

便利な街にするためには新たな電力供給源を用意する必要がある

 

という状態下でハウオリシティに発電所建設の案を出したならば、恐らく周りの賛同も多く得られると思います。

 

ですが、主人公の世界のアローラ地方の状況からして、現状のアローラ地方では地熱発電所の電力のみで十分供給が足りていると言えます。

では、どうなればアローラ地方の電力消費量が地熱発電所の電力だけでは供給が追い付かないほど増加することになるのでしょうか。

 

それは、観光案内所にいるこの女性の発言をヒントに推測できます。

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観光客が増えればいい』のです。

観光客が今以上に増え、滞在先で電力を消費する機会が増えれば増えるほど、今ある電力供給量では需要に追い付かなくなるでしょう。

 

彼女の言う『チャンピオン目当ての観光客』というのは、2回目の防衛戦成功時のハートスイーツイベントのように『単純にチャンピオンに会ってみたい』という観光客と、『アローラ地方ポケモンリーグに挑戦したい』という観光客のことだと思います。

後者の場合、リーグ挑戦権を得るために島巡りで試練・大試練を達成する必要があるので、長期の滞在になることでしょう。

 

更に、アローラ地方は元々観光地としての側面が強いため、今まで通りの目的の観光客も変わらずに訪れると思います。

 

つまり、今まで通りの観光客に加え、新たに『チャンピオン目当ての観光客』が増加していけば……そのうち『ウラウラ島の地熱発電所だけではアローラ地方全体の電力供給が追い付かない状態』に陥ると考えられます。

 

こうして、並行世界のアローラ地方発電所が建設されたのが『防護服さんのおじいさん世代の出来事』なのでしょう。

つまり、ウルトラビルディングは主人公の世界から見て『2世代ほど未来の並行世界のハウオリシティ』であり、主人公はウルトラホールを通じて『タイムワープ』と『世界線の移動』を同時に行っていたということになります。

 

この『2世代ほど未来』……大体60年くらいの時間経過の中で、並行世界のアローラ地方発電所が建設され、やがて星が住めなくなるほどの大規模な環境汚染の原因となる何かが————恐らく、事故が起きたのだと推測されます。

また、事故の発生時期は

発電所のポスターをほとんど燃やしたのは『おじいさん世代』

発電所の話をすると『大人たち』は嫌な顔をする

・服を選ぶのに毎日迷っていたのは『昔の人』

・防護服さんは『青色』をモニタの映像でしか見たことがない

という情報から、防護服さんの1世代(30年ほど)前と思われます。

 

そして、防護服さんが『ワタシの生まれるずっと前からこの星に住んでいた』という『食いしん坊くん』がこの世界に住み始めたのは、発電所の事故が起きて間もない頃のことでしょう。

 

次は、この『食いしん坊くん』ことアクジキングについての推測です。

 

先程、アクジキングについて“防護服さんの『最近では数が減ってきている』という台詞に対し、ウルトラサンの図鑑説明文では『この世界では異質で危険だが 本来棲んでいる世界では普通に見かける生物らしい。』と記述されている点について若干の矛盾を感じる”と述べた件について。

 

ウルトラワープライドで白いホールから行くことが出来る世界は『UBが本来棲んでいる世界』だとされています。

・ウルトラディープシー→ウツロイド

・ウルトラジャングル→マッシブーン

・ウルトラデザート→フェローチェ

・ウルトラプラント→デンジュモク

・ウルトラフォレスト→カミツルギ

・ウルトラバレー→テッカグヤ

は周囲の景観がUBを想起させたり、他の個体が映っていたりすることから『本来棲んでいる世界』であることが見て分かります。

ウルトラフォレストに至ってはUBが人間(かみつかい)と共存している様子も伺えます。

 

しかし、ウルトラビルディングは……ハウオリシティは人とポケモンが共存する世界の街です。

SM世界のアローラ地方でも、USUM世界のアローラ地方でも『アクジキングはUB』として扱われている以上、どの並行世界においても『アローラ地方におけるアクジキングはUBである』と考えられます。

これは『2世代ほど未来の並行世界のハウオリシティ』であるウルトラビルディングにも適用されるでしょう。

つまり、ウルトラビルディングは『アクジキングが本来棲む世界ではない』ということになります。

 

アクジキングが本来棲む世界』はウルトラビルディングとは別に存在し、ウルトラビルディングに住んでいるアクジキング発電所の事故が起きて間もない頃、並行世界のハウオリシティ(ウルトラビルディング)に開いたウルトラホールを通って現れ、そこが汚染物質(ガレキや廃棄物)といった『ごはん』で溢れる場所であったためにそのまま住み着いたものだとすると、『防護服さんが生まれるずっと前からこの星に住んでいる』にもかかわらず『最近は数が減ってきている』ことについて、『ウルトラホールを通じて元の棲み処に戻ったor別の世界に行ってしまった』と説明がつきます。

また、アクジキングの『本来棲む世界』がウルトラビルディングでないのなら、図鑑説明文の『普通に見かける生物』という記述と、ウルトラビルディングにおいて『最近は数が減ってきている』ことに対する矛盾にも納得が出来ます。

 

本来棲む世界においてアクジキングが『元々そのような生物』なのか、それとも『既存のポケモンが改造されて出来た存在』なのかは分かりません。

しかし、少なくとも『ウルトラビルディングで誕生した存在』ではないと思います。

 

ウルトラビルディングがアクジキングの本来棲む世界であるなら『食いしん坊くん』ではなく『アクジキング』という正式名称で呼ばれているでしょうし、ごはんの量も十分にある世界で数を減らしている理由も謎です。仮にウルトラホールで異世界へ流出している数が多いにしても、本来棲む世界であるならばそれ以上に個体の繁殖が行われているのはないのでしょうか。

 

なので、これらを踏まえ、ウルトラビルディングは以下のような歴史を辿った並行世界のアローラ地方だと考えました。

 

60年ほど前、アローラ地方初のチャンピオンが誕生した。

アローラ地方ではチャンピオン目当ての観光客が増加し、その結果、電力供給量が地熱発電所の発電だけでは追い付かなくなってしまう。

そこで、人とポケモンの便利な生活を守るため、電力不足解決のためにハウオリシティに発電所を建設。

しかし、30年ほど前に発電所で事故が発生。

この事故はやがて星全体を住めなくするほどの大規模な環境汚染の元凶となってしまう。

人々は外に出る際は防護服を着用するようになり、水はろ過装置が無いと水質の安全が保障できなくなってしまった。

環境汚染の原因である発電所に最も近いハウオリシティから引っ越す人も現れ、役所には引越し届けが増加。

事故から間もない頃、何処からともなく現れ、この世界に住み着いた『食いしん坊くん』は汚染物質を食べてくれるものの、環境汚染が改善することはなく、それどころが『食いしん坊くん』の数は減っていく一方。

そこで、この星はもう住めないと判断し、人々は遠くの星に逃げることを決意する。

たった一人、『食いしん坊くんを見届けてあげないと』いう意思を持つ人物を残して……。

 

そして、このたった一人残った人物————防護服さんですが、主人公を見て開口一番に『キミ この 星に 戻ってきてくれたの!?』と言います。

つまり、防護服さんには『主人公によく似た知人』が居たのではないでしょうか。

そして、主人公は『アローラ地方初のチャンピオン』です。

ウルトラビルディングが『並行世界かつ未来のハウオリシティ』なら、『主人公によく似た知人』は並行世界における『アローラ地方初のチャンピオンの子孫』にあたり、防護服さん自身は『アローラ地方初のチャンピオンと親しかった誰かの子孫』なのかもしれません。

食いしん坊くんを見届けるという名目で『メレメレ島にある』ハウオリシティに残る可能性があるとなると、もしかしたら、防護服さんは『並行世界におけるハラ・ハウの子孫(メレメレ島のしまキングの血族)』なのかもしれませんね……。

 

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最後に、ウルトラビルディングでもう一つ。

ポケスペ14章(SM/USUM編)の5巻でアマモがサンとムーンに『ウルトラビーストたちの住む世界』を紹介するシーンがあるんですが、ウルトラビルディングだけ一切触れてないんですよね。

その後の台詞が『まだまだ行けてない場所はいっぱいあるわ』と続いてるので、単純にポケスペ時空のウルトラ調査隊がウルトラビルディングに行けていないだけかと思いますが、『平行世界のハウオリシティ』かつ『アクジキングが本来棲む世界では無い』と考えられるウルトラビルディングだけ意図的に描写しなかったとも捉えられるので、ウルトラビルディングの奥深さ(というか闇)を派生作品でも感じました。

 

(アニポケでの描写は見れていないので分かりません。すみません……。)

 

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思っていた以上にガッツリ考察を行ったかなりの長文記事となってしまいましたが、ここまでお付き合いして頂きありがとうございました!

| ・∇・)ノシ♪

 

思いっ切り公式見解と外れてたら恥ずかしいなコレ……。